コーヒーの栽培

コーヒーの栽培

 

 

コーヒーの栽培をするには

 

「太陽」「雨」「温度」「土質」が必要です。

 

そのどれか一つでも欠けてしまうと実をつけることできません。

 

収穫までは3〜5年と長い月日もかかります。

 

コーヒーの栽培の歴史

 

コーヒーの樹木(アラビカ種)は、

 

アフリカのアビシニア(エチオピア)が原産といわれています。

 

古代アビシニアは、金を産出したため栄え、

 

6世紀には、中東のイエメンを支配下においていますので、

 

イエメン経由で熱帯の各地にさまざまなルートで伝播し、栽培が広がったと考えられています。

 

コーヒーという飲み物を見つけ、

 

飲用を広めたのは、アラビア人の手によるところが大きく、

 

15〜16世紀にはイエメンで栽培が進みました。コーヒーは大きな収益を生み

 

この時期「コーヒーの実は、一粒たりとも 国外に出ることは許されなかった」と言われています。

 

しかし、イスラム教徒のメッカへの巡礼者は多く、

 

それにつれて次第に広がりを見せていきました。

 

そして、18世紀には、現在の生産地の多くにコーヒ の樹木は伝播しています。

 

コーヒーの栽培の条件

 

地形・気候・土壌

 

コーヒー生産量の約70%を占めるアラビカ種は、

 

標高1,000m以上の山の斜面に多く植えられます。

 

コーヒーは年間の平均気温が20℃前後以上熱帯・亜熱帯地域で栽培されますが、

 

アラビカ種は高温多湿を嫌います。

 

さらに霜が降りるような低温が続く土地では栽培できないので、

 

熱帯・亜熱帯地域における標高1,000m以上の山の斜面が適していることになります。

 

これに対し、残り約30%のロブスタ種は、病害にも強いため、

 

標高1,000m以下の低地でも栽培ができます。

 

日射量は多い方がよいのですが、直射日光は葉温を上昇させ、

 

光合成能力を低下させるため、シェードツリーの下で栽培します。

 

しかし、午後に日光が当たらないような斜面では、シェードツリーのない産地も多くあります。

 

シェードツリーとは

 

日照条件を保つために多くの産地で植えられるコーヒーの樹木より高い樹木です。

 

コーヒーの苗木と同じようにシェードツリーの苗木も育てる農園が多くあります。

 

シェードツリーは、その落ち葉が肥料になったり、

 

朝晩の気温の差を緩和したりするなどの働きもあります。

 

一般的には、マメ科の植物が植えられます養分の吸収よりも多い窒素を土壌に供給するため、

 

コーヒーの樹木の寿命も伸び生産量も維持できます。

 

年間の雨量は1,000〜1,500mmは必要で、不足する土地では灌漑(かんがい)設備が必要になります。

 

栽培に適する土壌は火山灰土壌で、弱酸性です。

 

排水性が良く腐植含量が高い方が良いとされます。

 

腐植土は、枯葉などが微生物により分解されることによりできる黒っぽい土で、窒素、 リン酸を含み、 養分を保持し、土壌侵食を防ぎます。

 

つまり、水はけのよい肥沃な土壌ということです。

 

このようにコーヒー(特にアラビカ種)は、とても 繊細な植物です。

 

良質な豆を収穫できるように栽培 するには、さまざまな条件が適合した土地である必要があります。

 

 

年間約1200〜1600mlの水が必要。

 

温度

 

平均15〜20℃が理想。

 

0℃以下になると生育不能になります。

 

太陽

 

日射量は多い方がよい。

 

アラビカ種は直射日光NG、ロブスタ種は直射日光OK

 

土質

 

火山灰土壌

 

 

アラビカ種

約70%
標高1,000m以上
年間の平均気温が20℃前後以上
熱帯・亜熱帯地域
直射日光はNG

ロブスタ種

約30%
標高1,000m以下の低地
直射日光でもOK